Scene.13 ギターを買おう
ロックのサウンドに欠かせないのはギターである。ロッケンローラーはギターの一本は持っておいて損はない。
では最初の一本は何を購入すべきか。ギター屋に行くのは間違いだ。あそこに置いてあるのは高い。しかもそれをうっかり衝動買いでもしようものなら、北川の様にハトや虫を捕まえて食べなければいけなくなる。ギター屋から盗むと言う手もあるが、ライブの客に青い制服を着た人たちが混じる可能性もある。商品のギターを自然に持って帰れば案外バレなさそうだがオススメはしない。では、どこに行くべきなのだろうか?
話は変わるが昔、セックスピストルズというバンドにシドというシャブ中の伝説的パンクロッカーがいた。彼はギタリストではなくベーシストであったが、そのスタンスは非常に参考になるだろう。彼の主な役割、それは客をベースで殴ることである。むしろベースは弾けなかった。それを踏まえると、ロッケンローラーにとってギターは楽器であるというよりむしろ武器であり、音が出る機能はほんのオマケでも構わないという事が導き出される。
となると賢明なロッケンローラーの貴方なら「ギターを買うならリサイクル屋さん」と言うことに気付くはずだ。五千円以下で色んなギターが売られているので、もしケンカで壊れてもすぐに次の物を買うことが出来る。チョイスだが、一応弾くことも考えて「音が出ます」と書かれているものを選ぼう。カラーはケンカの返り血が映える白などもいいだろう。
そしてギターを買った貴方は持ち帰ったギターを喜々として
「音が出るって書いてあったぜ!」
とバンドの連中に見せびらかすのである。貴方のロッケンロールさ加減にバンドの連中も驚愕である。


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